マー君(原作)
「けど、さぁ」

雫がだるそうにカレーを食べていると、姉の雨がカレーを食べながら話し掛けてきた。

雨は高校二年生で、学校帰りなのか、赤いスカートに黒いブレザーを着ている。

髪は短めで、軽く化粧をしている。

悔しいが、自分より可愛い。

雫は雨を見ながら、スプーンでカレーをかき混ぜた。

それを母親が嫌そうな顔で見ている。

「ありえねーよな、首を切り落とすなんて」

「雨!」

雫を心配し、母親が叱る。

雨は何もなかったかのように続ける。

実は言うと、雫とはあまり仲がよくない。

そのため、雫は姉が嫌みを言ってくるのだと身構えた。

が、その姉から出たのは、意外な言葉だった。

「よくあんた平気ね。私だったら、もう耐えられないよ」

「そうだね」

これが今日でなければ、少しは嬉しかったが、今日は無理だ。

まだ気分が重い。

雫は冷たい麦茶を無理矢理口に流し込んで、気分展開を図った。

もちろん、無理だったが。
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