マー君(原作)
受信フォルダーを開く。

その手は微かに震えていた。

受信フォルダーを見た雫は思わず、声を漏らした。

「何、これ?」

受信フォルダーには同じタイトルのメールがずらりと並んでいた。

それらのメールには「FW」のマークが数え切れないほどついている。

全部あのチェーンメールだ。

雫はそれらを開かず、あるメールを探した。

そのメールはすぐ見つかった。

一つだけタイトルが違った。

助けて、と。

それは綾からのメールだった。

時刻はついさっきだ。

急いでメールを開く。

その間、雫は明かりをつけるのも忘れ、ベットの前で直立したまま携帯を睨んでいた。

綾のメールは以下のようだ。

――助けて、もう無理。あのメール送れない。皆からメールが送られてきて、もう無理だよ。何万人にメール送るなんて無理だよ。

もうだめだよ。

綾耐えられない、こんなの。助けて、もう死にたい……。あんなむごい死に方するなら、自分で死んだほうがマシ。

もう限界だよ――。
< 119 / 604 >

この作品をシェア

pagetop