マー君(原作)
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綾の家には自転車ですぐに着いた。

雫は自転車を乱暴に乗り捨て、明かりのついていない一軒家に飛び込む。

「綾! 綾! 返事して!」

木製のドアをドンドン叩く。

何故家に明かりがついていないのかわからないが、構わず綾を呼んだ。夜中と構わず、声が出る限り叫んだ。

すると、二階の綾の部屋でうっすら明かりが灯った。

まだ生きてる!

そう確信し、雫はノブを回した。

すると、簡単に回り、ドアが開いた。

鍵が掛かっていなかったようだ。

取り乱していたせいで、気づかなかった。

「綾! 綾! 来たよ、ここに来たよ!」

暗い家の中を携帯の明かりを頼りに進む。

夜の他の家は不気味に見える。

静まり返った家のどこからから水滴が垂れる音が聞こえる。

雫は真っ先に二階の綾の部屋を目指した。

綾の家には何度も来たことがあるため、暗闇でもなんなく綾の部屋に辿りつくことができた。
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