マー君(原作)
「綾、雫だよ、今行くよ!」

携帯の薄明かりを頼りに、綾の部屋の前に来ると、乱れた息を無視して勢いよくドアを開けた。

その直後視界に何か黒い物が入ってきた。

よく見ようと、部屋に入る。

そして携帯の明かりをその黒い物体に向けた。

明かりがその物体をぼんやりと照らし出した。

闇の中でそれはぶらぶらとぶら下がっていた。

戦慄が走った。

雫は目の前の「それ」に言葉を失ってしまった。

それは、目の前で綾が首を吊って死んでいたのだ。

長い舌を口から垂らし、上目を向いた目はぴくりとも動かない。

あまりの恐ろしさに、雫は両手で顔を挟んで叫んでいた。

その際、携帯電話を落とし、ゴンと音を立て暗闇の中に吸い込まれていった。
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