マー君(原作)
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水月雫の姉--雨の取材は次の日の昼頃になった。

太陽の日が強く射す中、洋太は約束の時間に、赤い屋根の一軒家の前に来ていた。

正確には家の前にそびえ立つ石門の前だが、そう大層なものではない。

どこにでもある家で、門の奥に小さな庭が見える。

「ここか・・・・・・」

門の右壁に見える「水月」という名前を確認する。

しかし、足が重く前に進まない。

これから水月雫の姉に会うのだが、果たしてこんな時に取材などしにきてよかったものだろうか?

まだ水月雫が逮捕されてから日が浅い。

きっとメディアの注目の的になっているだろう。

そんな荒波の中、果たしてこんな三流出版社の取材などに答えてくれるのだろうか?

考えれば考えるほど悪いことばかり浮かんでくる。

気づけば門の前でそのまま立ち尽くしていた。

そしていつしか、昨日の上田良一との再会を思い出していた。


--昨日

静寂に包まれた病室に沈黙を続ける二人がいた。

一人は葛西洋太。

一人は上田良一。

二人は黙ったまま、固まっていた。

個室の白い病室は窓から差し込む夕日の光に満たされ、やけに眩しかった。
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