マー君(原作)
成幸はゴクリと渇いた喉を鳴らし、脚に力を入れた。この空気−−。

やばい。

そう思った時だ。

女子高生が急に行動を開始した。どこからか鎌を取り出し、いきなり何の前触れもなく発狂しながら走ってきたのだ。

その声は人間のものではなかった。ひび割れた暗い声が周りに響く。

周りにいた人々は突然の出来事に驚き、あちこちから悲鳴が上がる。

しかし成幸は見ていなかった、女子高生が走りだしたのと同時に全速力で人込みを掻き分け、走っていたから。
< 258 / 604 >

この作品をシェア

pagetop