マー君(原作)
「それにしても、マー君の秘密を知っている人がまだいたなんて驚いた。僕のようにマー君と戦っている人がいたなんて。

君もあの怪奇出版の記事を?」

「……」

亜理紗はまた黙って頷く。どうやら、あの記事の影響はかなり大きいようだ。

もし、マー君がこれほどまで大きな存在となっていなければ、あの記事はここまで人を動かさなかったはずだ。

そして、目の前にいるこの子も。

成幸は肩の力を抜くと、俯いている亜理紗に優しく言った。

「改めて、御礼を言うよ。……ありがとう。それに、マー君と戦ってくれて、ありがとう。

僕はずっと一人だと思っていた。誰もマー君のことなんか信じなく、その間に周りの人はマー君信者になっていく。

そんな、そんな僕は、君に会えて良かった」

うまく表現できない。きっと混乱しているからだろう。でも、気持ちは伝わった、そんな気がした。

成幸はほっとして、天井を見上げた。
< 283 / 604 >

この作品をシェア

pagetop