マー君(原作)
<10>
「おかしい、全ておかしい。あいつら」
洋太は頭を抱え込み、混乱する思考をなんとか止めようとした。しかし、考えるほど謎は深まり、それを追求しようと脳が働く。
「おかしい。ありえない。俺は俺は……」
確かに吉沢の言ったことはおかしい。だが、俺はわかっていた。だから、あの記事を書いた。
これはサイバーテロであり、マー君がネットウィルスだと、理解していた。
それなのに、いざ真実を耳にすると、混乱してしまう。認めたくないのに、認めてしまう。それが覆すことのできないものだから。
あの時、水月雨から聞いた話。そして教授に相談をしに行った時。
俺はうすうす気付いていた。こういう可能性があるのではと。そして現に――。
「あいつらは、テロリストじゃあない? 日本政府の――」
独り言を呟いていると、突然鋼鉄のドアが鈍い音を立てて開いた。
入ってきたのた吉沢とブタ太だ。
二人はしばらく出入り口の所で立ち止まっていたが、洋太の様子を見かねてか、吉沢が心配そうに声をかけてきた。
「顔色が優れないようだが、何か食べるか?」
「……いい」
「おかしい、全ておかしい。あいつら」
洋太は頭を抱え込み、混乱する思考をなんとか止めようとした。しかし、考えるほど謎は深まり、それを追求しようと脳が働く。
「おかしい。ありえない。俺は俺は……」
確かに吉沢の言ったことはおかしい。だが、俺はわかっていた。だから、あの記事を書いた。
これはサイバーテロであり、マー君がネットウィルスだと、理解していた。
それなのに、いざ真実を耳にすると、混乱してしまう。認めたくないのに、認めてしまう。それが覆すことのできないものだから。
あの時、水月雨から聞いた話。そして教授に相談をしに行った時。
俺はうすうす気付いていた。こういう可能性があるのではと。そして現に――。
「あいつらは、テロリストじゃあない? 日本政府の――」
独り言を呟いていると、突然鋼鉄のドアが鈍い音を立てて開いた。
入ってきたのた吉沢とブタ太だ。
二人はしばらく出入り口の所で立ち止まっていたが、洋太の様子を見かねてか、吉沢が心配そうに声をかけてきた。
「顔色が優れないようだが、何か食べるか?」
「……いい」