マー君(原作)
テレビでは不可解なことが起きていた。いつもの女性アナウンサーがじっとこちらを凝視している。

口も動かさず、ただひたすら見続けている。

放送中というのに、無言のままカメラ目線を保っているアナウンサーは不気味そのものだった。

まるで呪いのビデオを見ているような感覚に襲われ、身動きできなかった。

「な、なんだよ、これ。い、いったい」

勝田は思わず声を漏らした。

すると、それを聞いたのかアナウンサーが急ににやりと笑い答えた。

「死にたい?」

その言葉を聞いた瞬間、勝田は無我夢中でリモコンでテレビを消した。

黒い画面になったテレビはなおも、不気味さを醸し出していた。
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