マー君(原作)
「失敗したんだよ」

マー君が嬉しそうに言う。

「僕は削除される前にネットの世界に逃げようとしたが、見ての通り逃げ切れなかった。

まあ、僕がこうしているのもあと少しだけどね」

「どういう−−」

「言葉の通りだよ」

洋太の言葉を遮り、マー君が笑うように言う。

「僕の半分−−ネット上にいるマー君はネットを使い、仲間を増やしている。その内ここにだって来るさ。

僕を助けるために」

「有り得ない、そんなことは起きない」

ジョーンが首を左右に振り否定するが、マー君は退かない。

「そうかな〜? 僕はネット上をさ迷う殺人鬼。ネットは網のように広がり、人々を支配していく。

網にひかかった獲物が大物なら、僕はそいつを食らいつくす。そんな僕に勝てるの? 

僕は網を張る蜘蛛のようにただ獲物がひかかるのを待つだけでいいんだ。

僕を助けてくれる獲物を待つだけで」
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