マー君(原作)
「はぁ、はぁっ・・・・・・」

ノートパソコンから離れ、床に座り込む。心臓が破裂しそうなぐらい波打ち、息が荒い。体中に嫌な汗をかき、気持ち悪い。でも−−。

「か、勝ったんだ。僕はマー君に勝ったんだ!」

「そうだ、凪よくやった」

突然また声が聞こえてきた。凪はびくつき、声がした方を見た。今度はノートパソコンではない。

椅子に縛られている父親が顔を上げ、こっちを見ていた。白い仮面をつけて。

「凪、お前は勝ったんだ。よくやった」

「父さん、元に戻ったの?」

凪は立ち上がり、父親に近寄ろうとした。が、次の言葉に足が止まった。

「ああ、だから縄を解いてくれ。マー君は消えた。だから、早く縄を解いてくれ。早く、早く」

その声は父親の物だったが、信じることができなかった。
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