マー君(原作)
「もうわかった〜? 僕を他のマー君と同じだと思うなよ。僕は−−」

マー君が最後まで言おうとした時、雨がマー君に近づき、突然仮面を叩き落としたのだ。その行動にはその場にいた全員が呆気に取られ、動けなかった。

「なっ! 何をするんだああああ! 僕の、僕の顔があああああ! 顔があああ剥がれる!」

仮面を剥がされた途端、マー君は両手で顔を押さえ悲鳴を上げた。雨はその様子を見て、悲しそうに呟いた。

「あなたは気付いてないの?」

「な、なな何がだああああ! 仮面を! 仮面を!」

マー君は床に落ちた仮面を取り、慌てて顔に当てた。それでも雨はマー君を哀れんでいた。

「やっぱりあなたはかわいそうな人ね」

「だから! 何がだっ!」

息を切らしながら、マー君は片手で仮面を押さえる。雨は首を左右に振り寂しそうにマー君に言った。

「あなたはなんで顔を隠すの? なんのために−−仮面をつけるの?」

その言葉は静かにリビングに響き、いつまで経っても消えなかった。
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