マー君(原作)
まるで蜘蛛のように壁を伝い弾をかわしていく。仮面に当たらないように。動きが早過ぎて捕らえられない。

「おい!」

「黙ってろ! こいつ--」

吉沢が引き金を引こうとした次の瞬間--。

「こいつってだ~れ?」

突然吉沢の頭上からレベルLが襲いかかってきた。あっという間に間を詰められたのだ。

吉沢は咄嗟に引き金を引こうとしたが、その前にレベルLに弾かれた。銃は壁に当たり暴発した。

「おい! 吉--」

洋太が吉沢を呼んだ時、それはやってきた。

ヒュッ。

何かが空気を切る。その直後鈍い音が響く。

音の主はレベルLの仮面に刺さっていた。コンバットナイフが深々と仮面に刺さっていたのだ。

洋太は何が起きたかわからなかった。声をかけられるまでは。

「あなたが、洋太さんですね?」

声はモルグとは反対の方向から聞こえてきた。洋太は聞き慣れないその声に疑問を感じつつ、その方を振り向いた。吉沢も崩れ落ちたレベルLを手で払い、声のする方を見る。

「あんた達は?」

洋太は目の前に現れた黒い仮面をつけた集団に尋ねた。皆若い。だが、手には銃やナイフなど物騒な物を持っている。数は六人。
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