マー君(原作)
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雫--。

私達って--。

血が繋がっているんだよね?

なのに、なんでこんなに違うんだろ?

私が姉だから?

雫が妹だから?

いいえ、きっと--。

「マー君の本体はまだなの?」

雨は前を走る赤木に聞いた。雨の隣を光也が走っている。今や二人とも黒い仮面をつけていた。そして手には銃を。

赤木は血の海が広がる一本通路を死体を跨がりどんどん前に進んでいく。

コンクリートに囲まれた質素な壁に血が飛び散り、いたる所を切られた死体が道を埋める。あまりにも数が多く歩くスペースが少ない。

皆白衣やダークスーツを着た者ばかりで、逃げる途中感染者にやられたのだろう。頭がないものもある。

途中右手にドアが開いた部屋があった。そこから--。

「マー君の本体はこの通路をずっと真っすぐ進めば見える。が、その前に--」

ドアから顔だけ出した感染者は何かを探すように首を左右に振る。赤木は勢いを殺さずそのままドアに突進し、その頭をわしづかみにした。

そして、間入れず床に思いっきり叩きつけた。

感染者--レベルJかKは何もできずそのまま仮面を割られ息絶えた。雨は一瞬の出来事に動けなかった。
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