マー君(原作)
<28>
昔は雫はいつも笑っていた。私は雫のそんな笑顔に励まされた。
あの全てを包み込むような笑顔に。
でも違った。
私は勘違いしていた。
雫は笑ってなんかいなかった。
泣いていたんだ。いつも一人で。私はわからなかった。
わかろうとしなかった。
「ねぇ、お姉ちゃん見てよこれ。パパが買ってくれたんだ」
雫は満面の笑みで買ってもらったパソコンを私に見せる。
「雫だけずるーい。私なんかなーんにも買ってもらってないよ」
「えへへ」
雫はパソコンの前に立ち笑う。私はそんな妹の笑顔だけ見れればよかった。
満足だった。
他には何もいらないと思った。
でもいつしか、私は雫がわからなくなっていた。
だって、わかろうとしないんだから。
だから私は決めた。
雫をわかろうと。
もう一度あの笑顔を取り戻そうと。
なのに--。
「へー、お姉ちゃん来たんだ。よくここがわかったね?」
雫は変わってしまった。マー君に。
雨は背を向ける雫に銃を向けながら、ゆっくり近づいた。雫がいる部屋は広く薄暗い。真ん中に人が入った巨大なカプセルが見える。その図上に巨大モニターも--。
昔は雫はいつも笑っていた。私は雫のそんな笑顔に励まされた。
あの全てを包み込むような笑顔に。
でも違った。
私は勘違いしていた。
雫は笑ってなんかいなかった。
泣いていたんだ。いつも一人で。私はわからなかった。
わかろうとしなかった。
「ねぇ、お姉ちゃん見てよこれ。パパが買ってくれたんだ」
雫は満面の笑みで買ってもらったパソコンを私に見せる。
「雫だけずるーい。私なんかなーんにも買ってもらってないよ」
「えへへ」
雫はパソコンの前に立ち笑う。私はそんな妹の笑顔だけ見れればよかった。
満足だった。
他には何もいらないと思った。
でもいつしか、私は雫がわからなくなっていた。
だって、わかろうとしないんだから。
だから私は決めた。
雫をわかろうと。
もう一度あの笑顔を取り戻そうと。
なのに--。
「へー、お姉ちゃん来たんだ。よくここがわかったね?」
雫は変わってしまった。マー君に。
雨は背を向ける雫に銃を向けながら、ゆっくり近づいた。雫がいる部屋は広く薄暗い。真ん中に人が入った巨大なカプセルが見える。その図上に巨大モニターも--。