マー君(原作)
「何をそんなに怖がるんだい?

君は人間をやめたいんだろう?

なら、僕が手伝ってやるよ。お前をいじめた奴らを皆殺しにして、君は晴れて完全になれる。偽りのない純粋な自分に。それが望みだろ?」

マー君は逃げ惑う春香の足を掴み、倒れこんだ。

その際グチャと嫌な音が響いた。

マー君の腐った片足がもぎ取れた。

それでも、春香を逃がさんとばかりに、しがみつく。

「やめて、やめってえええええええ!」

「もう遅い。君は僕の物だ。僕はネット上の殺人鬼、マー君。僕は君を裏切らない」

春香はマー君から逃げようとワックスがきいた床を爪で引掻いた。

ギギギギー。

爪が何本も剥がれる。

それでも、諦めず何度も何度も床を引掻いた。

だが、それも虚しく、頭上に気配を感じた。

背中にいる。

あいつが――。

恐る恐る振り向くと、そこにはマー君の素顔があった。

「ドウダイ? ボクノホントウノ、スガオハ?」

次の瞬間、目の前が真っ暗になった。

何も見えなくなった。

きっと私はゲームの世界の中に行ったのだろう。

そうだと信じたい……。
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