マー君(原作)
しかし、早紀の震えは止まらない。
今度こそ化粧が崩れたか?
昭子は厚化粧をしているため、そう思いこんだが、違った。
早紀が見ているのは私じゃあ、ない?
じゃあ誰を……。
早紀の視線を追って後を振り向くと、遠くの方に人影が見えた。
その姿を見た瞬間昭子は怒り狂ったようにその人物に向かって突進した。
そいつは紛れもなく今思っていた人物――春香だ。
変な仮面を付けているが、あの汚れた制服、背丈、髪、靴、肌の色、それだけで春香と断言できた。
「このクソ女あああああああああああああ! よくもよくも、勇気君をおおおおー!」
持っていた手提げ鞄を振り回して、春香に突進する。
が、春香はぴくりとも動かない。
逃げる気はないようだ。
それはこっちとして好都合だ。
突進した力と、鞄を振り回した遠心力を春香の仮面にぶつける。
バキ。
嫌な音が響き、仮面が外れた。
そこには昭子が予想するはずの顔があるはずだった。
が、そこにあったのは、顔が大きくえぐられ、肉が見える顔だった。
顔から血がポタポタと滴り落ち、路上に血だまりを作る。
今度こそ化粧が崩れたか?
昭子は厚化粧をしているため、そう思いこんだが、違った。
早紀が見ているのは私じゃあ、ない?
じゃあ誰を……。
早紀の視線を追って後を振り向くと、遠くの方に人影が見えた。
その姿を見た瞬間昭子は怒り狂ったようにその人物に向かって突進した。
そいつは紛れもなく今思っていた人物――春香だ。
変な仮面を付けているが、あの汚れた制服、背丈、髪、靴、肌の色、それだけで春香と断言できた。
「このクソ女あああああああああああああ! よくもよくも、勇気君をおおおおー!」
持っていた手提げ鞄を振り回して、春香に突進する。
が、春香はぴくりとも動かない。
逃げる気はないようだ。
それはこっちとして好都合だ。
突進した力と、鞄を振り回した遠心力を春香の仮面にぶつける。
バキ。
嫌な音が響き、仮面が外れた。
そこには昭子が予想するはずの顔があるはずだった。
が、そこにあったのは、顔が大きくえぐられ、肉が見える顔だった。
顔から血がポタポタと滴り落ち、路上に血だまりを作る。