淡い初恋
私は彼を自分の部屋に案内すると私はすぐさま彼の体に抱きつき、彼の硬い胸の中に顔を埋めた。だけど彼は抱き返さない。私は背の高い彼を見上げると千堂くんは冷めた目で私を見下ろしていた。ドクンと大きく心臓が鳴った。全く表情のない顔をしたまま、彼は私が望んでることが分かったのかそのまま私をベッドの上に押し倒した。

キスをされ、私は吐息が漏れた。彼の右手が私の胸を撫でた後、すぐに彼の右手が私のスカートを捲し上げ、ショーツの上から弄る。緊張感と興奮度が増してくる。自分のバージンを好きな人に捧げることが出来て、しかもこんな素敵な人に抱かれることが出来て嬉しいと思ったけどすぐに自分はあることに気づいてショックが隠せなかった。ここには愛が存在せず、ただ私を蔑でるだけだということを・・・。

彼は、右手をショーツの中に入れると直接私の身体の中心を弄った。その快感に私は身を捩った。

私はずっと彼だけを見ていたから知っている。気づいている。彼が左利きだということを。でも、彼は決して自分の利き手を使おうとしない。私はそれが無性に切なかった。本気を出してない・・・まさしく私はこの程度と思われたことが無性に切なくて苛立ちを隠せなかった。

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