オアシス・カフェ〜三人のプリンス〜
「お前があいつとデートの約束してた日から、俺、ミスばっかだし。今日も勝手に店飛び出したし。ハルさんキレてんだろうな。お前、責任取れよ?」
「ゔ…ごめんなさい…私、ハルちゃんにちゃんと事情説明してお願いしますから!」
すると、卓人さんはニヤッと笑いながら「バーカ、嘘だよ」と言って、私の額を小突いた。
気持ちが通じた後の卓人さんは、普段よりも数倍優しくて、甘くて、正直困る。
これじゃ心臓がいくらあっても足らないよ…
「あの…澤村さんは…?」
「…穂花とは三年前に付き合ってた。まぁ、俺も浮気相手だったけど。もうとっくに終わってる」
やっぱり、二人は付き合ってたんだ。
卓人さんが澤村さんを「穂花」って呼び捨てにするのが、少しだけ嫌…かも。
過去のことなのに、過去にも嫉妬しちゃうなんて…
こんな私を知ったら、卓人さんに嫌われちゃうかな…?
「あの日、店の迷惑になるから外に連れ出したんだ。なんとか泣き止んだ穂花が帰り際に抱きついてきて、俺はすぐに離れたけど。まさかそこを見られてたとはな」