オアシス・カフェ〜三人のプリンス〜
「じゃあ側にいるっていうのは…」
「知らねぇな。穂花の嘘だろ」
「ホントに?」
だって、今でも信じられないんだもん。
こんなに素敵な人が私を好きだなんて…
「お前な…」
卓人さんは「はぁ」っとため息を吐いて立ち止まると、片手で私の頭を自分の胸に抱き寄せた。
卓人さんのトクントクンと速い心臓の音が聞こえる。
卓人さんも緊張してるの…?
「俺が側にいたいのはお前。わかった?」
「は、はい…」
どうしよう…
嬉しすぎて涙が出そうになる。
幸せなのに、胸がキューッと締め付けられて苦しい。
私の全てが卓人さんが好きだって叫んでる。
どうしたらこの想いを全て伝えられるだろう。
どんな言葉を使っても、どんなに時間を掛けても、伝えきれないほど私の気持ちは大きい。
「あー!何やってんだよ!」
突如、聞こえた蒼君の声に、私達は咄嗟に離れて振り返った。
話に夢中で気付かなかったけど、もう店の前の広場まで来ていて、そこで抱き合っていたみたい。