オアシス・カフェ〜三人のプリンス〜
蒼君はすぐに慌てて駆け寄ってきた。
「今抱き合ってなかった⁉︎何?なんで?二人ってもうそういう関係になっちゃったの?」
「おい蒼、声でかい。近所迷惑だろ?」
「卓人さん!話を誤魔化さないで下さいよ!」
すると、騒ぎを聞きつけて、ハルちゃんと遣都さん、そして凛子と広大さんまでもが店から出てきた。
「何?何かあったの⁉︎」
「ハルさん、聞いて下さいよ!この二人、今抱き合ってたんですよ⁉︎」
「ちょっと、蒼君」
抱き合ってたなんてハルちゃんに知られたら、大変なことになるのに…
恐る恐るハルちゃんに目をやると、案の定、怒りで顔を真っ赤に染め、ぷるぷる震えるほど強く拳を握り締めていた。
「た〜く〜とぉ〜っ‼︎あれほど柚姫には手を出すなって忠告したのに、あんたって奴はっ‼︎」
「ちょっとハルちゃん!落ち着いて」
「落ち着いてなんかいられないわ!卓人!どうなのよ⁉︎手出したの⁉︎」
今にも卓人さんに掴みかかりそうな勢いのハルちゃんを、遣都さんと広大さんで両腕を掴み、抑えてくれている。