オアシス・カフェ〜三人のプリンス〜

「そうですよ!どうなんですか⁉︎二人はもう付き合ってるんですか⁉︎」


ハルちゃんに蒼君も加勢し、凛子はその後ろで興味津々に目を輝かせている。

どうやら助けてくれる気は、全くなさそう。

卓人さんと私は顔を見合って、困ったと言わんばかりに苦笑いを浮かべた。


「あー!何、今の!ハルさん、見ました⁉︎この二人、見つめ合っちゃって!」

「卓人!あんたクビよ!今すぐクーー…」


ーーパコンッ!パコーンッ!


ハルちゃんが言い終わる前に、軽快な音が閑静な住宅街に響いた。

いつの間にか外に出て来ていた並木さんが、多分店から持ってきた雑誌を丸めて、ハルちゃんと蒼君の頭を思いっきり叩いたのだった。


「お前ら、うるさい!近所の迷惑だろうがっ!」

「だって剛!卓人が私の大事な柚姫を…」

「お前な…もう柚姫ちゃんも高校生だぞ?恋の一つや二つするだろ!」

「で、でも…」

「でももクソもない!ほら!店に戻れ!蒼もだぞ‼︎卓人も、途中抜けた分しっかり働けよ」


そう言って、並木さんはハルちゃんと蒼君を引きずるように店に連れ戻して行った。



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