オアシス・カフェ〜三人のプリンス〜
「柚姫ちゃん」
「遣都さん…」
「良かったね!おめでとう」
遣都さんは、えくぼを刻んだ飛びっきりの笑顔でそう言ってくれた。
「はい!ありがとうございます!」
私、遣都さんを好きになって良かったって、心から思える。
遣都さんにも、幸せな恋が舞い降りてきますように。
もちろん、蒼君にも、永山さんにも、澤村さんにも。
「おい」
「はい?」
「今、遣都さんに見惚れてただろう」
卓人さんは、店に戻る遣都さんの背中を見据えながら言った。
「ふふ、ヤキモチですか?」
「…悪いかよ?」
薄っすら頬を赤く染めて、目を逸らす卓人さんに胸がキュンッと震える。
もう、卓人さんはズルいよ…
「大丈夫です。私はもう、卓人さんしか見えませんから」
だって、私の王子様は卓人さんだけだから。
今も、この先も、ずっと…