時猫
「この脇差し、もらうわね。あんたもさっさと行けば?」
「も…申し訳ございませんでしたっ!」
この男も去っていく。
「ふう…。弱い…つまらない」
護身用、ということで、私は色々習わされた。
剣道、柔道、合気道、レスニング。
さらには、弓道や忍術まで。
…外に出してもらえなかったから、あんまり役に立たなかったけど。
「あのう…」
そうだ、忘れてた。
女の人が、私に頭を下げる。
「おおきに、お怪我は…」
「いえ、大丈夫。もう暗いし、またさっきみたいな人達に絡まれると危ないので…。早く行った方がいいですよ?」
「ほんまに、おおきにな。このご恩は、一生忘れまへん!」
「どういたしまして。ほら、早く」
「はい!」