時猫
椿は、沖田の体を持ち上げる。
お嬢様でありながらも体を鍛えていたから、そのまま引きずれば布団まで運べた。
ふわっとふかふかの掛け布団を被せる。
スースーと、沖田の寝息が聞こえた。
(寝顔かわいい…)
…なんて思い頬が緩んだのは、椿だけの秘密。
でも…。
「何、沖田さんに対してこんな事…。バカみたいっ」
ペチペチと頬を叩き、椿も布団にくるまる。
それから間もなく、二人の規則正しい寝息が聞こえ始めた。