恋の賞味期限 愛の消費期限(Berry’s版)【完】
私達は他人。擦れ違いや勘違いのたびにこうやって、話しながら心を開いて、確認して

手を取り合って乗り越えていかなくてはいけない。

これから家族になっても、寄せ集めのような私達には色々なことがあるだろうから…

今回は娘たちの前でというのが彼なりの誠意。そして、娘たちにもプロポーズ。

子どもの事もどうやって切り出そうか…

実は悩んでいたが、彼はあっさり言ってしまった。

私みたいに…

あまり、ごちゃごちゃ考えない方が物事はうまくいくのかもしれない。

私が物思いにふけっていると優奈と美奈も彼にくっついたまま、

返事をしない私を見上げてきた。

彼は、私が返事をする前に…

娘たちを味方につけてしまったということなのか。

「…はい。よろしくお願いします」

私は彼と優奈の掌の上に手を重ね、彼の目を見上げながらこたえた。

しばらく、そのまま4人でくっついていた。


「さあ、いつまでも立っていたら、ママがえらいだろうから座ろうか?」

彼の声かけで娘たちはそれぞれの席に戻る。

「ねえ、みっちゃん。乾杯しよう」

「乾杯?」

「乾杯ってお祝いの時にするんだよね。みっちゃんとママ結婚するんでしょ?」

彼が私の方をちらっと見る。私がうなずくと彼は優奈に向き合って話し始めた。
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