夕焼け空の下で




夕夜の方へ近づく途中
亮平に止められるけどそれを振り切り



夕夜の前に立つ。








悲しそうな顔を上げて
虚ろな目でみてくる。











「…殴って…くれるのか…?」










それには答えないで黙って手を振り上げる。









亮平が腕を掴もうとするけど、間に合わないで

手が振り下ろされる。










夕夜がギュッと目を瞑る。








「…………。」
















…病院内に響くはずだった痛々しい音。











でもその音は響かない。





< 96 / 262 >

この作品をシェア

pagetop