お前のすべてを愛してやる【完】
「………」



手を握られながら俯いた。



平気なんかじゃない。



良き行くサラリーマン、学生、男の人全てが怖い。



わたしの肌に這うあの指。



思い出しただけで背筋がゾクリとする。



あのままこの人に助けてもらわなければ…。



そう考えると余計に怖くなる。



でも今、この人に手を握られている。



この人の手は、なぜか安心するんだ。



これは、何なのだろう。
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