お前のすべてを愛してやる【完】
「怖かった…」



取り残された後、亜矢乃の足はガクガク震え立っていられなくなった。



死ぬって、こういうことなんだ…。



死んだら家族にも数少ない友達にも会えなくなるんだ…。



美味しいゴハンも食べられない。



テレビも見れない。



そうだ、あいつらの為に死ぬのはバカげてる!!



わたしは生きる!!



亜矢乃はトラックのおじさんに感謝をした。
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