お前のすべてを愛してやる【完】
実知のことを思い出していると、後ろからポンポンと肩を叩かれ亜矢乃は驚きながらも無視するわけにもいかず振り返った。



「おい!俺のことは無視かよ!!」



和人の声に実知は更に無視をした。



「目の下、クマできてないかなー?」



(は?)



実知の問いかけに目を数回パチパチとさせたが、何か言わなくては…と口を開いた。



「うん、大丈夫ですよ」



「ほんと?良かったぁ」



(冴木さん、何か普通…)



気にしてるのは自分だけだったのか、と少しだけホッとした。
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