お前のすべてを愛してやる【完】
「おぅ、冴木じゃん!同じクラスだったんだな!」



和人の声に亜矢乃はビクリと肩を揺らした。



冴木って…あの冴木さん、だよね…?



こんなとこで再会するなんて思わなかった…。



しかも後ろの席だなんて…。



実知と亜矢乃は3年から6年の4年間別々のクラスだった。



内心亜矢乃はホッとしていたのだ。



ランドセルの件があってから実知が苦手になったのだ。



「ねぇねぇ」



「えっ…!?」
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