お前のすべてを愛してやる【完】
「うーん、できたら地元じゃないとこに行きたいんだ」



ポツリ喋った言葉に二人は。



「え?」



「どうして!?」



ただ、驚くばかりだった。



(誰も、わたしのことを知らないとこがいいの…)



そんなことは、言えなかった。



二人には友達になってくれて、感謝してる。



だけど、やっぱりこの同級生は…いや。



怖いの…。



亜矢乃は本心を言わないまま、いつのも場所で別れた。



そして、3月。



亜矢乃は中学を卒業した。
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