お前のすべてを愛してやる【完】
「ウチの学校からは4名だな。受けるのは」



全員が合格するとは限らないし、高校はクラスも多いはず。



同じクラスになる確率だって低い。



高校デビューじゃないけど、少しは頑張ってみよう…そう思った。



朝の7時15分。



毎朝この電車に一時間揺られ通う。



もちろん通勤ラッシュの為に座ることなんかできない。



知らない制服の学生やサラリーマン、色んな人が狭い空間に密集している。



―ガタンッ…!!―



「……っ」



この日の電車は、いつもより荒っぽく感じた。
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