【続】朝の旋律、CHOCOLATE


お風呂もトイレもキッチンも、二個ずつある同棲なんか、聞いたこと無いよ!!

そりゃ確かにここは社長個人の持ち物で!
会社に貸してる形の倉庫だけど!


この部屋の壁、明らかに合板のスカスカだけど!

蹴ったら割れそうだけど!

私の目覚ましの音が、隣の哲の睡眠を妨げたくらいだけど!





「………心の準備が!」



今更、と言われるとは、思う。
今更、心の準備も何も。
一緒に寝といて何を抜かすか、とは思う。



だけど。




「……蜜……ご…ごめん」

「………………」



哲のこの、様子。
私の部屋にいることに、なんら抵抗のなさそうな哲が。

いちいち外に出なくてもいいから…何かあった時に便利、だと…思って…なんて言いながら見せた、動揺。




…まさか。

「…計画的犯行!?」



「や!!!…そうすることは可能かどうか訊いただけで…!!!」



………でも…駄目?
やっぱ、駄目?


なんて。
そんな…。

かっ…可愛く言ったって……!



駄目も何も…明日工事なんでしょう…!?




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