【続】朝の旋律、CHOCOLATE
わっふ、と。
真ちゃんの連れてきてくれた、キラちゃんは。
お行儀よく玄関先で、濡れた雑巾が出されるのを待っている。
チョー賢い!
チョー賢い!
ボーダーコリーの、女の子。
“キラ”は“煌”と漢字をあてる。
や、私が勝手に決めたんだけど。
「キラちゃあん!いつの間にお母さんになったの~!」
お祝いしないでごめんねぇ!
真ちゃんが教えてくれなかったから~!
薄情よねぇ~。
私は新しく縫ったばかりの、水玉柄の雑巾で、キラちゃんの脚を拭く。
ちゃんと脚を上げて、拭くのを待つキラちゃん。
チョー賢い!
チョー賢いよ!
真ちゃんの子とは思えないよ!
「蜜、こっち」
ぺろんぺろん、と顔を舐められていた私を呼んだ哲の腕には。
じたばたと手足をばたつかせて哲に抱かれている、ふわふわの……
ふわふわの!!!
駄目だ!!
私、萌え死ぬ!!!!
なんだその愛らしい物体は!!!!
尻尾取れる!
尻尾取れちゃうよ!!