【続】朝の旋律、CHOCOLATE
哲は、わずかに眉間にしわを寄せると。
受話器に掛けた手を、引いた。
「知らないし。切っちゃって」
「……………やだ」
ただのセールスの電話じゃないんだから。
セールスならば、居ません、って…呼ぶまでもなく、切る。
でも、違うじゃん。
これ、無視していい電話じゃ、ないじゃん。
頭の中も。
指先も、体の芯も。
…冷たい。
「蜜」
「…出て」
「蜜!」
「早く出なよ!!」
哲の子だって言ってるもん!
ちゃんと聞きなよ!!
私は!
……私は、大丈夫だから。