【続】朝の旋律、CHOCOLATE
狭山工販の品物を引き取りに来た、人は。
最終納入先の、知らない会社のひとだった。
狭山が、中間マージンを乗せて、部品を売る、ところ。
外回りの営業さん、なのかな…綺麗にスーツなんか着てるから。
私は彼の車まで、品物を運んで、積んでやった。
この部品、いくらで加工してるんですか?と訊かれたから。
これは1つ千二百円ですよ、と。
「千二百!? え、部品本体に加工賃上乗せして…うち、これ…」
一万五千円で買ってます、なんて。
苦笑していた。
うわーぉ、狭山工販、儲けるなぁ。
社長の根回しは、素早くて、効果的。
ほんとうに狭山を締め出す気なのか、この、最終納入先のひとは。
常務、と書かれた名刺を私に渡して。
改めてご挨拶に伺います、って社長さんにお伝えください、と。
やや禿げた頭を、ちょこりと傾げて、笑顔を見せた。