【続】朝の旋律、CHOCOLATE
哲、ちょっと来な。なんて。
シゲちゃんが哲を呼んだ。
思わず私まで振り向いて。
ずらっと並んだ、うちの人たちに。
何故か“ちょっとツラ貸しな”とかいうセリフを、思った。
私は帰っていい?
一緒にヤキ入れられなくて、いい?
帰って、お風呂入っちゃっていいですか?
「みちゅ、明後日、うちの娘が、リコーダーのテストがあるみたいなんだけど、実に巧くなくて」
みちゅは音楽家だし、少し教えてやってくれないかなぁ?
にこ、と。
婿様が、腫れ物に触れるように、笑った。
ああ、リコーダー。
確かにさっき、聞こえてた。
2人で吹いてたけど。
あれ、テストなんだ?
ビバルディの…四季の……
「春」だよね?