【続】朝の旋律、CHOCOLATE
私が考えていた事は。
哲と別れなければ、っていう事の他に、ある。
言わない、けど。
哲がちゃんと、確認して来てくれないと私。
何ひとつ耐えられない。
蜜、ごめん。
蜜、蜜。
ドアの向こうは、哲の部屋。
壊れたら元に戻らないどころか、顔も合わせられなくなるだろう事が怖くて。
拒み続けた哲の、部屋。
Cメールも。
ドアの向こうも。
今は、駄目。
今日は、駄目。
朝になったら、聞くから。
朝になったら、笑うから。
それまでに、頭の中…、ちゃんとしておくから。
私は、キーボードの前に座って。
ビバルディを弾き出した。
Le quattro stagioni。
バイオリン協奏曲の、第1番、だけを。