【続】朝の旋律、CHOCOLATE


次の日の、朝。

ベランダで、ヒヨドリにバナナを出した。

カラカラと窓の開く音を聞いたのか、哲もベランダに姿を現した。




「…哲、おはよ」

「…………」

「…おはようってば」

「……あぁ」



あれ。
頭でも痛いの?

顔色悪いよ?




「…蜜、そっち……行っていい?」

「……朝ご飯、まだ作ってないよ?」

「…………………」




私は。

哲が私を好きでいてくれる事を、疑ってはいない。

とても、とても、大事に愛してくれていること、知らないわけじゃない。



だから。
きっと、哲も。

握り潰されたような、苦しい思い、してる、はず。


可哀想に、ね。

私は頭の中、整理したよ。





「……抹茶の入った玄米茶淹れて、梅干しと葉唐辛子と…蕗味噌で…おにぎり作るよ」


だから、来て。

朝ご飯を一緒に食べるくらい、できる。




壊れてなんか、いない。






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