【続】朝の旋律、CHOCOLATE
哲は。
お茶を淹れようと、キッチンに立った私を、後ろから抱き締めた。
「…哲…危ないよ」
「……………」
哲は何も言わないまま、爪を立てるかのように、きつく、私の腕ごと掴む。
「……大丈夫、だから」
「…なに、が?」
「……………色々」
ああ、うん。
そうだね、色々、だよね。
色んな事、考えちゃうよね。
私も、なんだか自分の体が自分のものじゃないみたい。
でもさ。
大丈夫だよ。
哲、私が泣かなければ、少しは楽でしょう…?
哲は優しいから。
私が泣いたら、そばに居てくれようと…するでしょう?
「……哲、私…大丈夫だよ?」
「………ほんとに?」
大丈夫。
だって、哲は私を。
好きで、いてくれるでしょう?