【続】朝の旋律、CHOCOLATE
蜜、駅ついたよ。
真っ直ぐ帰るから。
ちゃんと、いるか?
哲の声は。
心配そうに控え目だったけれど。
沈んでいるようには、聞こえなかった。
「……大丈夫…だったの?」
恐々と訊いた私の声の方が、よっぽどうわずっていて。
当たり前だろ、と笑った哲に。
…早く会いたい、と。
思った。
「迎え…行く」
『いいよ、危ないから』
「でも、行く」
駅までは、15分くらい。
狭山久志のCメールも途切れていたから、きっと寝たに違いない。
私は、浮かれるような、でもまだ怖いような。
安心しきれないような不安定な気持ちで。
玄関のドアを、開けた。
ちゃんと鍵を閉めて。
階段を…
……………階段、に。
………………あれ?