【続】朝の旋律、CHOCOLATE
「それから?」
真ちゃんは、ずるい。
そんなに優しく訊かれたら、止まらない。
「……でも、……そんなの、嫌で…」
だから…。
許されないかも、知れないけど…
哲、困るかも知れないけど…
「……哲のお給料全部…養育費に充てるから、哲だけはとらないで、って……」
…とらないで。
私の哲、とらないで。
「でも……どっちも言えなかった」
だって…違う、って言うだけで、ほんとに違うかなんて、男にはわかんないもん!
哲は私が食べさせるから傍にいて、なんて……怖くて言えないよ!
私は。
込み上げた波に、抗えなくて。
どうしてこんなにあっさり、吐露しているのか、わからないまま、ぼろぼろと涙を、零した。
「……あー、泣くな泣くな」
相変わらず躊躇いのない手付きで、私の涙を拭った真ちゃんは。
そういうの、ちゃんと哲にぶつけなかったら、何にも伝わらないだろ?
と。
そう、囁いた。