Again -もう一度恋して-
中に入るまで無言のまま私を掴む手は一度も緩まなかった。
今までにないくらいの怒りが颯ちゃんから私に向けられていて恐怖感のせいで出た震えは止まらず。
もし、颯ちゃんの手の力が一瞬でも緩んでいたら、そこから一歩も動けなかったと思う。
先に玄関で靴を脱いだ颯ちゃんは私が靴を脱いで上がった途端、掴んだままの腕を引っ張って奥へと歩いた。
部屋の中に入って、急に手が離れてバランスを崩した。
そのまま、ペタンと座る。