*RewindinG*
ここの焼きそばが本当に美味しくて僕は無我夢中でがっついてた。

すると亮輔が声を上げた。


「あ、あれ!あの子!」


ちゃんとした文になってない言葉を淡々と押し流す亮輔。

僕は亮輔の言ってる意味が分からなくて亮輔の方を見た。

すると亮輔は僕の背中の向こう側を差している。


その差す指に引かれ僕は亮輔が見ている方向と同じ方向を見た。

時耶と憲太も同様に見ていた。



振り返ったその先には、女の集団があった。

そして、あの子がいた。

それから亮輔の言いたい意味がやっとこの時点で分かった。


「あの子、この前の音楽室の子じゃん」

「あー、本当だ」


僕と時耶はその子のことを思い出しながらそう言った。


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