恋愛ターミナル
結婚――――。
純白のドレスを着て、友達に囲まれて、祝福される、憧れの結婚。
「――したい……」
いつか、結婚したい。
でも、今の私は、その隣にいてくれる相手が晃平さんしか思い浮かばない。
そう。ただ、今すぐ結婚したいわけじゃないんだ。
ちゃんと想いが通じ合って、大事に大事に二人の時間を過ごして。
その延長線上にあるのが、幸せな結婚であって欲しい。
そして、今の私には、それを一緒に叶えたい相手は一人しかいない。
『いいじゃん、もしすぐに上手くいかなくても。でも、もしかしたら上手くいくかもしれない。それに、そんなことでいずみがなにか気にすると思う?』
――いずみは私の好きだった人と結婚した。
けど、いずみのことを嫌いになったことは、ただの一度だってない。
そりゃ、大学時代とかは羨ましかったり、たまには妬ましかったり。ケンカもしたことあるけど。でも、根底にはずっと一緒にいた大事な親友だったから。
いずみと裕貴さんは似ていて、世話好きの優しい性格。
そんな二人だからお似合いだと思ったし、やっぱり二人とも好きだった。
晃平さんのこと、なにかあれば、いずみたちと微妙な空気になってしまうかも、なんて言っていたけれど、そんなことないのは私が一番知ってたのに。
自分が出来ない理由(こと)を、いずみに逃げてたんだ。
「……よく言うよ。凛々だって、結婚してないくせに」
照れ隠しの嫌味。
私の言葉に、凛々は『今は私のことはどうでもいいのよ!』と、図星をつかれたようで怒ってた。
そんな凛々に笑いながら、私は心の中で決心した。
――明日、頑張ってみよう。