恋愛ターミナル
*
「えー! どんな服着てけばいいの?!」
翌日、土曜日の朝。
早々にいなくなった徹平とは昨日から口をきかず――といっても、私が先に寝てあとから起きただけだけど。
そんな徹平へのあて付けのように、誰もいない部屋で、久しぶりに服装で頭を悩ましていた。
徹平以外の男の人と二人で出掛けるなんて、もしかしたら初めてかもしれない。
どんな服を着て、どんな髪型にして、どんなアクセサリーをつけよう。
向こうはどんな格好でくるのかな?
そんなドキドキ感が数年ぶり。
そういえば、徹平と初めてのデートのときも、こんなふうに部屋にいっぱい服を広げて悩んでたっけ。
あのときは、徹平が遅刻してきたんだよなぁ。
でも、ちっともイライラしなかった。むしろなにかあったのかとか心配しちゃったんだよね。
ぼんやり過去の徹平を思い出していると、鏡に写った時計が視界に入り我に返る。
「あ、やばっ。急がなきゃ!」
結局いつもと同じ、ショートパンツにラフなドルマリンのシャツで家を飛び出した。
待ち合わせ場所は映画館。
映画に付き合ってくれるっていう約束だったし。
そのあとのことは――深く考えないでおこう。なるようになるでしょ。
「こんにちは! すみません、待ちました?」
「いや。大丈夫」
職場でしか顔を合わさない人と、外で会うってなんか緊張するなぁ。
大体、普段仲良くしてはもらってるけど、お互いのこと必要以上に話したことないと思うから、どんな話題をすればいいのか見当もつかない。
「えー! どんな服着てけばいいの?!」
翌日、土曜日の朝。
早々にいなくなった徹平とは昨日から口をきかず――といっても、私が先に寝てあとから起きただけだけど。
そんな徹平へのあて付けのように、誰もいない部屋で、久しぶりに服装で頭を悩ましていた。
徹平以外の男の人と二人で出掛けるなんて、もしかしたら初めてかもしれない。
どんな服を着て、どんな髪型にして、どんなアクセサリーをつけよう。
向こうはどんな格好でくるのかな?
そんなドキドキ感が数年ぶり。
そういえば、徹平と初めてのデートのときも、こんなふうに部屋にいっぱい服を広げて悩んでたっけ。
あのときは、徹平が遅刻してきたんだよなぁ。
でも、ちっともイライラしなかった。むしろなにかあったのかとか心配しちゃったんだよね。
ぼんやり過去の徹平を思い出していると、鏡に写った時計が視界に入り我に返る。
「あ、やばっ。急がなきゃ!」
結局いつもと同じ、ショートパンツにラフなドルマリンのシャツで家を飛び出した。
待ち合わせ場所は映画館。
映画に付き合ってくれるっていう約束だったし。
そのあとのことは――深く考えないでおこう。なるようになるでしょ。
「こんにちは! すみません、待ちました?」
「いや。大丈夫」
職場でしか顔を合わさない人と、外で会うってなんか緊張するなぁ。
大体、普段仲良くしてはもらってるけど、お互いのこと必要以上に話したことないと思うから、どんな話題をすればいいのか見当もつかない。