恋愛ターミナル

暖簾がなんだか風流で、少しだけ、私たちのいきつけのあの居酒屋に似ている気がした。

中に入ると、外観とはちょっと違って、綺麗で今風のオシャレな作り。
意外に広い店内は、個室はなさそうなものの、団体が座れるような広さの席もあって、賑わっていた。


「凛々センセ、お酒飲める方?」
「えぇと、それなりです」
「じゃあまずビールでいい? あと、好きなもの頼んで」


そう言われて、杉中さんが店員を呼んで注文してる間、メニューを見る。
種類が豊富で、あまりみたことないような料理が並んでる。

目移りしてなかなか決められない私は、立ててたメニューから顔を上げて杉中さんに助けを求めた。


「あの……あまりにありすぎて……決められないんですけど」
「ぷっ。意外に謙虚だなぁ、凛々センセは。遠慮しなくていーのに」
「や、その、ほんとに決められないんで。よければ杉中さんのオススメを頼んでください」
「そう? じゃー適当に頼むか」


メニュー表を預けた私は、パラパラとページを捲る杉中さんを少し見るだけで、店内の様子を眺めていた。


清潔感もあるし、こんな調味料入れもオシャレだし。

入ってるお客さんを見たら、やっぱり結構年齢層は若めよね。
いつも徹平と言ってるお店なんて、おじさんばっかりだし。でも、あの牛スジとかたまらなく美味しいんだよね。

あー。そんなこと思い出してたら、あそこの料理食べたくなってきた。



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