【続】クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
「……ありがとう山田くん」
あまりのカワイさに目が離せません。
そうつぶやくと、山田くんは眉を下げて『ふはっ』と笑った。
「……こちらこそ」
「……っ!」
キューンッ!とハートに矢が刺さる。
マフラーを持ってはにかむ山田くんの笑顔が、山田くんが選んでくれたピアスに負けないほどカワイくて過呼吸になりそうだ。
いや、もはや過呼吸である。
どうしてそんなにカワイイのですかあなたって人は……!!
「ああああの、よかったらあたしマフラー巻きましょうか!?」
「……えっ?柚希が?」
「う、うん!い、嫌じゃなければなんだけど……!」
マフラーは気に入ってくれたようだけど、まだ巻いていない山田くんにそう申し出てみる。
な、馴れ馴れしかったかな……?
心臓が鳴り止まないなか山田くんの返答を待っていると、マフラーをあたしの前に差し出した山田くんが、
「ん。お願いします」
そう言って、あたしの目線の高さに合わせて身を屈めてくれたんだ。
マフラーを受け取ったあたしは、もう幸せすぎて飛び跳ねそうだった。