【続】クールな彼が好きすぎて困るんですが!!
「……はぁーっ。俺カッコ悪……」
「や、あの、山田くん!そんな、イヤリングとピアスってパッと見じゃわかりにくいし、あたしが付けてたのがどっちかなんて間違えても仕方ないよ!」
ねっ!?と必死の説得。
山田くんの前にあたしもしゃがみ、顔を覗き込む。
……と、そこには、むすーっとした表情の山田くんがいた。
あたしと目が合うと、ばつが悪そうに顔を逸らす。
……こ、これは。もしやもしやもしやの奇跡。
山田くんが拗ねてる……っ!?
「きゃーっ!山田くんが拗ねてるカワイイーっ!」
あたしへのプレゼントを間違えて、落ち込んでる山田くんがカワイくて。
思わず大声で叫んでしまった。
案の定、山田くんからキツーイ睨みを頂戴致しましたが。
そんな顔も、今は恐くなくて。むしろカワイく見えちゃうんだから。
きゃーっ。きゃーっ。
なんてひとり興奮していたあたしは、ふと見えた山田くんの複雑そうな笑顔に気づく。